島根から車で５時間とちょっと、
ぼーっと運転していると小倉に着きます。

でも、ぼーっとしていた私たちは、
小倉のとある園に足を踏み入れた瞬間、
目を覚まさざるを得ないのです。
ここの人たち、本当に本当に熱いのです。

一応、研修講師ということで訪問させて頂いている私は、
一応、お話をするお仕事なのですが、
そんな私なんかより、明らかにたくさん喋る、喋る。

「この手作りおもちゃがなぜ生まれたのか、お話してもいいですか？」
と０歳児クラスでミニレクチャーが始まったかと思うと、
「子どもの写真を使って手作り絵本を作ってみたんです！」
と１歳児クラスで素敵な写真絵本のプレゼンが始まり、
「生活動線を意識して環境を見直したら、もう、すごく良いんです！」
と２歳児クラスで興奮気味の先生とお話をしているところに、
「３歳以上児には何時頃来てくれるんですか？話したいこといっぱいあるんです」とラブコール。

午後のフィードバックの時間も、時間が足りないくらいの熱量で、
この日同席された本部の方からは
「こんなに情熱的に話す先生たち、初めてみた（笑）」というお言葉が聞かれていました。

実はこの日、この園は二度目の訪問でした。
2ヶ月ほど前の一度目の訪問時に、ちょっぴり私たちがご提案したことを、
殆ど全て実践されていました。その中で得た手応えや、そこから更に挑戦してみたこと、話したくて仕方ない出来事が詰まった保育が、そこにありました。

そこの園の人たちが共通して話す言葉、
「みんなが一緒に考えてくれるからできるんです！」
ここに豊かな保育を生み出すヒントが隠れているのだと感じました。