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手鏡に込めた保育者の思い

広島市の保育園を訪問。
丁寧に作られた保育環境に私自身が心地よさを感じながら拝見しました。

0歳児クラスでの出来事。
外遊びから室内に入る場面で、保育者が子どもの鼻水に気がつきます。
「◯◯ちゃん、お鼻出てるね」話しかけながら、
保育者がポケットから取り出したのは小さな手鏡。
それを子どもの前にそっと出し、子ども自身が自分の顔を見ることができるようにします。
そこでもう一度「◯◯ちゃん、お鼻出てるね」と言うと、
子どもは鏡に映った自分の顔を見て小さく頷きます。

子どもの様子を見た保育者は「綺麗にしようか。拭いてもいい?」と子どもに尋ねると
「うん」と顔を自分から保育者に向けます。
保育者に顔を綺麗にしてもらうと、靴を脱いで保育室に入っていきました。

保育者のポケットに入っている小さな手鏡には、
決して大人の都合で子どもを動かさない、
1人の人間として子どもを尊重したいという、
保育者の思いが込められているように感じました。

園内に入って感じた心地よさは
整えられた物的環境だけでなく、
保育者が作り出しているのだと気づきました。

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