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園庭博士

雨が降ったり止んだりの園庭で
3、4、5歳児の子どもたちがカエルやバッタ探しをしていた時のこと。

一人の男の子が私の手を引いて園庭を案内してくれました。
「これ、アマガエルなんだけど、泥ガエルっていうのもいるよ。緑じゃなくて黒いの」
「こっちおいで。これ、いちじくの木だよ。実がなっているでしょ?僕はいちじくは嫌いなんだけどね」
「これはクルミの木。あそこに成っている緑の実の中から、茶色い硬い実が出てくるんだよ。」
「これがクルミの実。持って帰ってもいいよ。お家にトンカチある?トンカチで何回も叩くと割れるから。そしたら白いところだけ食べるんだよ。黒いところは食べたらダメ。」

この日、アドバイザーのお仕事で訪問していた私に
彼は園庭の生き物や植物について、次々と教えてくれました。
自信たっぷりに語るその姿は、まるで博士の様。
初めて会った私に、時折「分かる?」と確認しながら説明してくれる彼に、なんとも言えない優しさと頼もしさを感じたのでした。

園庭で遊ぶ という何でもない日常の中にも、
学びは詰まっています。

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